――場所は面接室。
そこは恋愛頭脳戦ではなく、採用頭脳戦の舞台である。

今日も一人の女性が扉を開く。
「風俗って、ちょっと怖いイメージがあって…」

うちだ君は静かに微笑む。
その目はまるで“すべてを包み込むカウンセラー”のよう。
「安心してください、このお店は本当に大丈夫です」

――それは甘い誘いではない。
真剣に、一人ひとりの将来を考えた“口説き文句”。

質問が飛ぶ。
「嫌なお客さんいたらどうすれば？」
うちだ君は即答する。

「スタッフがすぐ対応します、あなたが困る前に」

次の質問。
「稼げますか？」

「稼げます」なんて単純な言葉は使わない。
彼は静かに、しかし確信をもってこう言う。
「努力した分、ちゃんと返ってくる。それをこの店で見てきました」

――面接室に流れる空気が変わる。
警戒していた女の子の表情が、少しだけ緩む。
そして、こう呟く。

「……働いてみようかな」

うちだ君、勝利の笑み。
だが、それは恋の勝利ではない。
**“信頼”を勝ち取る戦い**に、またひとつ勝っただけ。

――そう、これは
『うちだ君は口説かせたい。〜求人頭脳戦〜』

今日も彼の“口説き”は続く。
あなたの笑顔と、安心のために。