店長ブログ (100件)

「洗濯機との戦い」

2025年08月24日(日)15時
休日の午前。
窓を開けると、少しひんやりした風と、近所の子どもの声が入ってきた。
ゆる助は腕を伸ばし、大きく一度あくびをすると、リビングの隅に積まれた洗濯物の山をじっと見つめる。

「……今日は、これをやっつける日ですね」
ひとり言は人前よりも少し柔らかい調子。けれど語尾だけは、どこか“きっちりした敬語”のクセが抜けない。

Tシャツやタオルをまとめて抱え、洗濯機に放り込む。
スイッチを押して回り始める音を確認すると、コーヒーを淹れてソファに腰を下ろした。
「よし、これでしばらくは僕の時間です」

テレビをぼんやりつけながら、買い物メモに「牛乳・パン・卵」と書き足す。
(今日の夕飯は…焼きそばでいいかな…いや、野菜炒めにするか…)
独り言は小さな呟きに変わり、休日の部屋には穏やかな空気が流れた。

――しかし30分後。
「ピーピーピー」と洗濯機の音が鳴る。
コーヒーカップをテーブルに置き、ゆる助は立ち上がる。
「はい、お疲れさまでした」
思わず洗濯機にまで丁寧に声をかけてから、フタを開ける。

……と、目に飛び込んできたのは、濡れた財布。
「あ、ああぁぁぁ……これは完全にやらかしましたね」
ズボンのポケットを確認しなかった自分を思い出し、両手で顔を覆う。

取り出した財布の中からは、ふやけたレシートが数枚。
「昨日のコンビニ、何買ったかもう読めませんね…」
小銭は洗濯槽の底でカランと転がり、紙幣はかろうじて形を保っていた。

真剣な顔で一枚ずつカードやお札を拭きながら、つぶやく。
「まぁ…財布もたまには丸洗いしてスッキリしたと思えば…前向きです」
自分に言い聞かせるように笑うと、少しだけ気持ちが軽くなった。

午後。
ベランダにはシャツやタオルと一緒に、洗濯ばさみで吊るされた黒い財布が。
近所の人が見れば「何を干してるんだろう?」と思うに違いない。
だが、ゆる助にとっては「ちゃんと乾けばそれで良い」。

夕方、ベランダの財布を見上げて、ゆる助は小さくつぶやいた。
「次からは…“ポケットの中身確認”を、作業工程に追加ですね」

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