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『お釣りパニック』
2025年08月12日(火)13時

僕はまだお店に入って間もない。
受付の仕事も少しずつ慣れてきたけど、数字に関することはやっぱり緊張する。
その日の夜、常連のお客様から電話予約が入った。
料金の案内まではスムーズだったのに、最後の「合計金額の確認」でなぜか僕の頭がフリーズした。
「えっと…割引を引いて、交通費を足して…あれ? さっきいくらって言ったっけ…」
メモを見ても、数字がなぜかぐにゃっとして見える。
お客様は電話口で落ち着いた声で「大丈夫ですよ、ゆっくりで」と言ってくれるけど、
その“優しい余裕”が逆にプレッシャーになる。
「落ち着け僕、ただの足し算と引き算だ…」と自分に言い聞かせながらも、
なぜか計算が一周して元に戻るループ。
そこへ奥の事務机から上司が顔を上げた。
「ゆる助、どうした?」
「すみません、合計が…」
上司は僕のメモをチラッと見ただけで、
「それ、○○円ね」と即答。
僕は慌てて復唱して、お客様に金額を伝える。
電話を切ったあと、上司は笑いながら言った。
「慣れると数字は勝手に頭に入るよ。まぁ今日はいい経験だな」
僕は「はい…」と返事しつつ、
心の中で「明日は一発で計算決めるぞ」と拳を握った。
受付の仕事も少しずつ慣れてきたけど、数字に関することはやっぱり緊張する。
その日の夜、常連のお客様から電話予約が入った。
料金の案内まではスムーズだったのに、最後の「合計金額の確認」でなぜか僕の頭がフリーズした。
「えっと…割引を引いて、交通費を足して…あれ? さっきいくらって言ったっけ…」
メモを見ても、数字がなぜかぐにゃっとして見える。
お客様は電話口で落ち着いた声で「大丈夫ですよ、ゆっくりで」と言ってくれるけど、
その“優しい余裕”が逆にプレッシャーになる。
「落ち着け僕、ただの足し算と引き算だ…」と自分に言い聞かせながらも、
なぜか計算が一周して元に戻るループ。
そこへ奥の事務机から上司が顔を上げた。
「ゆる助、どうした?」
「すみません、合計が…」
上司は僕のメモをチラッと見ただけで、
「それ、○○円ね」と即答。
僕は慌てて復唱して、お客様に金額を伝える。
電話を切ったあと、上司は笑いながら言った。
「慣れると数字は勝手に頭に入るよ。まぁ今日はいい経験だな」
僕は「はい…」と返事しつつ、
心の中で「明日は一発で計算決めるぞ」と拳を握った。