店長ブログ (100件)
『電話メモの悲劇』
2025年08月11日(月)15時

僕はまだ入社して間もない。
だから、仕事中はとにかく「間違えないこと」が最優先。
今日はたまたま事務所でひとり。
先輩たちは系列店の応援で、お店の電話は僕が全部取ることになった。
最初は緊張で手汗が止まらなかったけど、何本か受けているうちに少し慣れてきた。
「はい、〇〇店です!」と、なるべく明るく出るように心がける。
もうすぐ先輩たちも帰ってくる時間、
そんな中、一本の電話。
お客様から予約の依頼だ。
「じゃあ〇〇さんで、19時半からお願いします」
僕は聞き逃さないよう、受話器を肩に挟みながらペンを走らせる。
「えーっと…19時半…〇〇さん…」
そこまで書いたとき、ふと頭の中に昨夜の友達との会話がよぎった。
「ブロッコリーはビタミン豊富で…」という内容。
その瞬間、メモ用紙にスッと書かれた文字は――
「19:30 ブロッコリー」
……なんでだ。
お客様、絶対そんなこと言ってなかった。
気付いたときにはもう電話は終わっていて、受話器を置いた僕はメモを凝視する。
「……これ、先輩にどう説明しよう」
ちょうどその時、先輩が帰ってきた。
「どうー?予約入ったー?」
「はい、えっと……こちらです」
しぶしぶメモを差し出すと、先輩は一瞬固まり、次の瞬間ニヤッとして、
「ブロッコリーはサービスで付けとく?」
と軽口を叩いてきた。
僕は慌てて訂正しながら、
「いや、これは違くて……」
と弁明するけど、先輩は肩を震わせながら、
「いや〜、お客さんも健康志向で助かるなあ」
と笑い続ける。
……たぶん、このネタ、全員に言われるやつだ。
だから、仕事中はとにかく「間違えないこと」が最優先。
今日はたまたま事務所でひとり。
先輩たちは系列店の応援で、お店の電話は僕が全部取ることになった。
最初は緊張で手汗が止まらなかったけど、何本か受けているうちに少し慣れてきた。
「はい、〇〇店です!」と、なるべく明るく出るように心がける。
もうすぐ先輩たちも帰ってくる時間、
そんな中、一本の電話。
お客様から予約の依頼だ。
「じゃあ〇〇さんで、19時半からお願いします」
僕は聞き逃さないよう、受話器を肩に挟みながらペンを走らせる。
「えーっと…19時半…〇〇さん…」
そこまで書いたとき、ふと頭の中に昨夜の友達との会話がよぎった。
「ブロッコリーはビタミン豊富で…」という内容。
その瞬間、メモ用紙にスッと書かれた文字は――
「19:30 ブロッコリー」
……なんでだ。
お客様、絶対そんなこと言ってなかった。
気付いたときにはもう電話は終わっていて、受話器を置いた僕はメモを凝視する。
「……これ、先輩にどう説明しよう」
ちょうどその時、先輩が帰ってきた。
「どうー?予約入ったー?」
「はい、えっと……こちらです」
しぶしぶメモを差し出すと、先輩は一瞬固まり、次の瞬間ニヤッとして、
「ブロッコリーはサービスで付けとく?」
と軽口を叩いてきた。
僕は慌てて訂正しながら、
「いや、これは違くて……」
と弁明するけど、先輩は肩を震わせながら、
「いや〜、お客さんも健康志向で助かるなあ」
と笑い続ける。
……たぶん、このネタ、全員に言われるやつだ。